古代ギリシアの人々は、自分たちの住む地球の事を巨大な島(ガイア)であると考えていました。島の中心には地中海があり、島の周りは地中海へ繋がるオケアノスという川で囲まれており、空の全てはドーム状に覆われ、オリュンポス山の山頂にオリュンポスの神々が住んでいると理解していたのです。
また、彼らの考えでは、世界の全てはカオス(混沌)から誕生したものとされていました。まず初めにガイアが生まれ、その次に闇に包まれた牢獄、タルタロスが地下の奥底に誕生したのです。
タルタロスの他にも、カオスからはエロス(愛)やエレボス(闇)、ニュクス(夜)が誕生しますが、それとは異なりガイアはウラヌス(天空)を自ら産み出すこととなります。