ハデスはオリュンポスの神々からはその陰気で冷酷な性格から疎まれており、人々も死者の国の王を歓迎することもなく孤独を深めていきます。しかしながら彼の住む地下には宝石や貴金属が豊富に存在し、神々の集いの際には度々贈り物として地上に持参していたことから、人々は彼の呼び名を富める者を意味する“プルトン”に変え、その名を口にする事でその裕福さにあやかろうとするようになりました。
冥界を支配する神であるハデスは、ポセイドンとは対照的に領地争いに興味を示さず、時折の神々の集いに足を向ける他はほとんど地下に籠るばかりの神だったとされています。