ヘラクレスは、アムピトリュオンの妻であるアルクメネとゼウスとの間に生まれた半神半人で、その力強さや、ティリュンス王に仕えた際の「十二の功業」と呼ばれる功績によって知られています。その最期は、ヘラクレスの心離れを恐れた妻デイアネイラによって媚薬と偽られた毒を盛られ、自ら生きたまま火に焼かれるというものですが、その死後も神の一人になるなどその逸話には事欠きません。
ティリュンス王エウリュステウスがヘラクレスに命じた仕事の事で、獰猛な獅子を素手で絞殺した「メネアのライオン」や三つ頭の猛犬ケルベロスを自ら屈服させた「冥府の番犬ケルベロス」等、ヘラクレスの屈強さを示すものです。